AWS認定資格 特集記事

【2021年最新】AWS認定資格 | 全12種類の難易度ランキングをご紹介

AWSには現在、対象となる範囲や難易度が異なる12種類の認定資格が存在しています。

キャリアアップ、会社で義務付けられている、あるいは腕試し等、様々な理由で資格の取得を検討されているかと思いますが、資格の取得を目指す上で、「何が最も簡単で、何が最も難易度が高いのか?」あるいは、「取得しようとしているAWS資格の難易度は、一体どれ程のものなのか?」と受験計画を立てる中で、まずは各資格試験の難易度を把握しておきたいところではないでしょうか?

今回は認定資格を難易度順にランキングすると共に、各資格の概要・特徴を説明したいと思います。

AWS資格の一覧・難易度ランキング

AWS認定資格は3つのレベルと専門知識に分かれています。これらを合計して12種類の資格があるのです。これら12種類の資格を一覧にして、ランキングを付けると以下のとおりです。

順位認定資格名
1位ソリューションアーキテクト – プロフェッショナル(SAP)
2位高度なネットワーキング-専門知識(ANS)
3位DevOps エンジニア – プロフェッショナル(DOP)
4位タイデータベース-専門知識(DBS)
4位タイセキュリティ-専門知識(SCS)
6位タイデータアナリティクス-専門知識(DAS)
6位タイ機械学習-専門知識(MLS)
8位ソリューションアーキテクト – アソシエイト(SAA)
9位ディベロッパー-アソシエイト(DVA)
10位SysOps アドミニストレーター – アソシエイト(SOA)
11位Alexa スキルビルダー-専門知識(AXS)
12位クラウドプラクティショナー(CLF)

以下ではランキングについて詳しくご説明します。

ランキング1位:ソリューションアーキテクト – プロフェッショナル(SAP)

AWSの総合的な構築スキルを証明する資格です。AWS認定資格の中でも、ダントツで難易度が高く、認定資格に試験のある人であれば、誰もがランキング1位だと認めます。

難易度が高い大きな理由として、試験範囲が広範囲であることが挙げられます。数多くのサービスについて理解し、そこから「ベストプラクティス」を導き出さなければなりません。学習範囲の多さに加えて深い理解も求められることが難易度を高くしています。

また、試験問題が複雑であり文章量が多いことも難易度を高くしています。試験時間には限りがありますので、短時間で内容を理解して、適切な回答を導きだす必要があります。時間の余裕がなく、悩んでられない点がさらに難易度を高めているのです。

試験の概要
試験概要
ソリューションアーキテクト-プロフェッショナル(SAP)

AWS上で、複雑なシステム設計にも対応できるスキルを持っていると証明できます。プロフェッショナルレベルですので、アソシエイトよりも複雑かつ高度な内容が要求されます。なお、全認定資格の中で、最も難易度が高い資格になります。試験で出題されるのは ...

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解説
【完全解説】AWS認定資格 SAP おすすめ教材(無料・有料)

今回はSAP(ソリューションアーキテクト-プロフェッショナル)の試験対策教材を紹介します。SAPはAWS認定資格の中でも最も難易度の高い試験です。問題文も長く、複雑で、特徴的な試験ですので、ここで紹介する模試を中心とした教材をやり込むことで、しっかりと対策しましょう。

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ランキング2位:高度なネットワーキング-専門知識(ANS)

AWSでのネットワーク構築に関する資格です。ネットワークはアーキテクト分野に含まれますが、幅広いスキルが必要となることから独自の資格が用意されています。

上記のアーキテクト資格と同様に、AWSでの学習範囲が広いことが難易度を高めています。また、ネットワークの専門知識も必要となり、実務経験がない人は非常に難しく感じます。

ただ、ランキング2位ではあるものの、ネットワーク構築の実務経験が豊富な人は簡単に感じる可能性はあります。今までの経験をAWSのサービスに落とし込めるかどうかが、難易度を左右します。

試験の概要
試験概要
高度なネットワーキング-専門知識(ANS)

AWSで複雑なネットワーク設計ができるスキルを持っていると証明できます。ネットワーク設計はアーキテクチャに含まれる部分ですが、専門知識として独立した資格も用意されています。試験で出題されるのは、基本的なネットワークの考え方を中心としたもので ...

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ランキング3位:DevOpsエンジニア-プロフェッショナル(DOP)

AWSでの実践的な運用スキルを示す資格です。理想的な運用だけではなく、特定の条件下で最適な運用を考え出すスキルも求められます。

AWSの運用方法は様々あります。ただ、それらどれでも良いわけではなく「可用性」「コスト」などを踏まえ、適切なものを選ばなければなりません。特にコストは厳しい条件が考えることも多く、よく検討しなければならない部分です。

様々な条件下で運用を考える必要があるため、運用に関する深い理解が必要です。求められる知識量に加え、実践的な発想も必要になることから、難易度は高くランキング上位です。

試験の概要
試験概要
DevOpsエンジニア-プロフェッショナル(DOP)

AWS上で難易度の高い運用に対応できるスキルを持っていると証明できます。プロフェッショナルレベルですので、アソシエイトの上位互換です。試験で出題されるのは「より実践的な運用方法」です。アソシエイトレベルよりも幅広い内容が問われるのではなく、 ...

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ランキング4位タイ:データベース-専門知識(DBS)

AWSでのデータベースに関する資格です。AWSでデータベースといえば「RDS」をイメージする人も多いようですが、これ以外の内容も出題されます。

データベースの専門知識ですので、データベースの学習が必須であり難易度は高いものです。加えてAWSでは多くのデータベースが取り扱われていますので、学習する範囲が幅広くなってしまうことが難易度を高めています。

有名なデータベースのOracleなどの資格を年収アップのために取得している人も多いでしょう。そのような学習と同じように対応できると考えるかとは思いますが、出題範囲の幅広さが大きく異なります。

試験の概要
試験概要
データベース-専門知識(DBS)

AWSで様々なデータベースを取り扱えるスキルを持っていると証明できます。AWSが取り扱うデータベースの種類が年々増えていることから、専門知識として新しい資格が用意されました。試験で出題されるのは、様々なデータベースの全般的な知識とそれをAW ...

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ランキング4位タイ:セキュリティ-専門知識(SCS)

AWS全般のセキュリティに関する資格です。昨今、セキュリティの意識はどこの企業でも高まっています。それに伴いAWSでもセキュリティを高められるよう、専門知識の資格が用意されています。

皆さんのイメージされているとおり、セキュリティ対策には専門知識が必要です。日々増え続ける不正全てに対応する必要があり、求められる知識量が多いのは言うまでもありません。

これに加えて、AWSの操作や実装に関するスキルも求められます。総合的な知識量が多く、難易度ランキングでは上位に位置しています。

試験の概要
試験概要
セキュリティ-専門知識(SCS)

AWS上でのセキュリティに関するスキルを持っていると証明できます。AWSに特化した専門知識が問われますが、ベースとなるのは一般的なセキュリティの知識や考え方です。試験で出題されるのは、一般的なセキュリティの知識を踏まえ「AWSのサービスをど ...

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ランキング6位タイ:データアナリティクス-専門知識(DAS)

AWSでのデータ解析に関する資格です。以前は「ビックデータ解析」に限った資格でしたが、現在ではデータ解析全般の資格として用意されています。

データ解析には様々な手法があり、それに適したデータの格納方法や管理方法があります。また、解析した内容をどのように分析するのかについても、多くの手法があります。つまり、求められる知識量が多い資格です。

データ解析についての知識があれば、AWSの操作を理解するだけであり、この部分の難易度は高くありません。解析手法に関する学習の難易度が影響して、このランキングとなっています。

試験の概要
試験概要
データアナリティクス-専門知識(DAS)

AWSのサービスを利用して、様々なデータ分析ができるスキルを持っていると証明できます。以前は「ビッグデータ解析」として提供されていましたが、取り扱い範囲の増加に伴い改名されています。試験で出題されるのは「AWSを利用して各種データ解析ができ ...

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ランキング6位タイ:機械学習-専門知識(MLS)

AWSでの機械学習に関する資格です。最近は機械学習が世の中的に注目を集めていますので、AWSでも専門知識の資格が用意されています。

機械学習の専門知識ですので、AWSが用意している「深層学習」「AI」などのプラットフォームを利用した専用の学習が必要です。「音声認識」「画像認識」などのサービスが提供されていますので、それぞれを手で動かしながら学習します。機械学習エンジニアほどの学習は必要ありませんが、ある程度の難易度は感じます。

ただ、AWSで機械学習をする場合に限れば、機械学習のエンジニアほど高いスキルは求められません。「AWSでどの機械学習サービスを利用すれば良いか」が判断できれば良いのです。この判断力とサービスを利用できるスキルがあれば良いので、難易度が下がりランキングも6位となっています。

試験の概要
試験概要
機械学習-専門知識(MLS)

AWS上で機械学習に対応できるスキルを持っていると証明できます。一般的な機械学習のスキルを中心に、それをAWS上で利用できるかが問われます。試験で出題されるのは機械学習の主な単元である「深層学習」「AI」「機械学習モデル」などです。AWSは ...

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ランキング8位:ソリューションアーキテクト – アソシエイト(SAA)

AWSでの基本的な構築スキルに関する資格です。AWSでのシステム構築は、「5つの原則」と「ベストプラクティス」の考え方がありますので、これに沿った構築ができるかどうかが問われます。

アーキテクトに関する資格ということもあり、AWSの幅広いサービスに関する内容が問われます。アソシエイトレベルの試験ではあるものの、多くのことを学ばなければならないと考えてよいでしょう。

学習範囲の多さから、アソシエイトレベルの中ではランキングを高く設定しています。ただ、プロフェッショナルや一部の専門知識と比較すると、学習範囲は狭く全体でのランキングは中位です。

試験の概要
試験概要
ソリューションアーキテクト-アソシエイト(SAA)

AWSの基本的な考え方に沿った、構築スキルを持っていると証明できます。複数のサービスを組み合わせ、適切にデプロイできるかどうかが問われます。試験で出題されるのは「どのような設計をすればAWSを効率よく利用できるか」です。AWSには「AWS ...

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【完全解説】AWS認定資格 SAA おすすめ教材(無料・有料)

今回はSAA(ソリューションアーキテクト-アソシエイト)の試験対策教材を紹介します。SAAは非常に人気があり、試験対策教材も選択肢が多く、どれで選ぶべきか迷ってしまいます。今回は様々な教材を紹介しつつ、その中でもオススメの教材についても触れたいと思います。

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ランキング9位:ディベロッパー-アソシエイト(DVA)

AWSでのシステム開発に関わる資格です。開発とありますが、プログラミングよりもAWSサービスのデプロイが中心です。

サービスのデプロイ方法は場合によって複数の選択肢があります。ただ、それら全てがAWSの認める「ベストプラクティス」とは限りません。そのため、AWSのサービスを理解するとともに、最適な物が得られるかどうかが問われます。

アーキテクチャ的な側面もありますが、学習範囲は限られています。そのため、物量を考慮するとランキングはやや下がっています。

試験の概要
試験概要
ディベロッパー-アソシエイト(DVA)

AWSで動作するアプリケーションの開発に関する資格です。ベストプラクティスを理解し、適切な開発ができるかどうかが問われます。試験で出題されるのは「どのようなアプリケーションを設計開発すれば良いか」です。例えば「サーバーレスの開発」「AWSの ...

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ランキング10位:SysOps アドミニストレーター – アソシエイト(SOA)

AWSでの基本的な運用に関する資格です。システムはデプロイするだけではなく運用しなければなりませんので、これを認定する資格も用意されています。

運用には様々な業務が含まれますが、試験では「可用性」「モニタリング」「セキュリティ」などが多々出題されます。そのため、AWSの基本的な知識とともに、これらを意識したアーキテクチャについて理解していなければなりません。

なお、アーキテクチャの知識が併せて求められるものの、ソリューションアーキテクト – アソシエイトほど幅広い知識は求められません。そのため難易度ランキングとしては、こちらよりも下位に位置しています。

試験の概要
試験概要
SysOps アドミニストレーター – アソシエイト(SOA)

AWSでのシステム運用に必要なスキルを持っていると証明できます。AWSには多くの運用サービスがありますので、これらに関する内容が出題されます。試験で出題されるのは安定したシステム運用に関するものです。例えば「障害に強いシステム設計」「利用者 ...

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ランキング11位:Alexa スキルビルダー-専門知識(AXS)

AWS認定資格ではありますが、Amazon Alexaの操作に関わる資格です。Amazon Alexaを操作するためにAWSの知識が問われますが、そもそも、Amazon Alexa関連のサービスもあまり多くありませんので、それに伴って、出題範囲も狭いので、難易度ランキングは下位に位置します。

基本的にはAmazon Alexaの操作経験とAlexa Skils Kitを用いた構築経験があれば、難易度は高く感じないはずです。少しの操作経験だけで、ある程度の対策ができます。

試験の概要
試験概要
Alexa スキルビルダー-専門知識(AXS)

Amazon Alexaのスキルを持っていると証明できます。Amazon Alexaの知識が中心であり、それに加えてAWSのサービスをどのように連携させるかを問われます。試験で出題されるのは「Alexaを適切に構築・開発できるか」です。例え ...

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ランキング12位:クラウドプラクティショナー(CLF)

AWS認定資格を一覧化した際に、唯一基礎コースに分類される認定資格です。つまり、レベルとしては最も簡単なものであり、ランキングも12位に位置します。

出題される内容はAWSに関することだけではなく、クラウド全般に関することが含まれます。AWSのようなクラウドを利用する際に、知っておくべきことも含まれているのです。

言い換えると、試験内容はAWSに限ったものではありません。証明できるスキルは限られたものになってしまいます。

試験の概要
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クラウドプラクティショナー(CLF)

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今回はCLF(クラウドプラクティショナー)の試験対策教材を紹介します。CLFはAWS認定資格の中で、最も取得しやすい入門的な位置づけの資格ですが、意外にも、選ぶことができる試験対策教材は多くはありません。これから試験準備を開始される方は是非、参考にされてください。

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AWS資格の難易度ランキング総評

AWSの認定資格をランキング形式でご紹介しました。資格の難易度を踏まえて、自分に適したものを見つけられたでしょうか。

資格の難易度は受験対象によって大きく異なります。自分のスキル、見据える目標をふまえて何を受験するか決めることになると思います。

ただ、もし、「すぐに取得する必要はないが、将来を考えて、AWSスキルを身に着けたい」ということであれば、クラウドプラクティショナー、あるいはアソシエイトレベルからスタートしてはいかがでしょうか?

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