最近、engineedというサービスを耳にすることはありませんか?
広告でも目にしますし、つい最近ではAWS Dev Day Online Japanでもengineed運営会社の方が登壇されていたりと個人的には、「よく耳にする機会が増えたが、一体どんなサービスなのか?」と気になっていました。
今回は、engineed(エンジニード)を運営する株式会社アンチパターンのご担当者様に直接お話しを聞いてきました。AWSに関心のあるみなさんであれば、ぜひ抑えておきたいengineedのポイントをご紹介します!
そもそもengineedって何?
そもそも、engineedとは何なのか?
簡潔に説明すると、「AWSエンジニア向けに実技試験を提供するスカウト獲得サービス」になります。
サービスの仕組みとしては、以下のように、AWSエンジニアがengineedに登録後、実技試験を受験し、engineedが試験を採点、試験結果はフィードバックとして戻ってきます。またengineedを利用する企業はAWSエンジニアが登録したプロフィールやAWS保有資格情報以外にengineedの試験結果、フィードバックシートを参考にしながらAWSエンジニアにスカウトができるというものです。
AWSエンジニアは、登録、受験、評価、転職、すべてのプロセスにおいて完全無料です。(2021年12月現在)
engineedは、株式会社アンチパターンが運営しています。「日本のソフトウェアエンジニアを憧れの職業へ」という理念を掲げている同社は、AWSエンジニアが自分自身の実力を証明しづらく、AWSエンジニア側、会社側、共に負担している無駄なコストを合理化することで、よりAWSエンジニア人材の流動性を加速させていきたいという考えから、このサービスを手掛けています。
なお、同社代表の小笹さんが、2021年9月のAWS Dev Day Online Japanで登壇されているようですので、気になる方は、是非、以下のリンクを参照ください。
AWS公式ページ:AWS Dev Day Online Japan
特徴としては以下の事が挙げられれます。
- AWS認定保有者限定で登録可能
- 実践的な実技試験によってAWSエンジニアのスキルを可視化
- 企業からのスカウト
一つずつ見ていきましょう。
AWS認定資格 保有者限定で登録可能
昨今、AWS認定資格に対する需要が、急激に伸びているのは、みなさんもご存知のとおりですが、その認定資格を取得していることが、実技試験受験の条件となります。
「AWS認定資格を取得したが、いまいち、活かしきれているか微妙」という方も中にはいらっしゃるかとは思いますが、そのような方には、良いのではないでしょうか?
ただ、ポイントなのは、取得しているAWS認定資格の数や難易度自体が、AWSエンジニアの評価基準にはならない、という点です。認定資格はあくまでも参加条件であり、AWSエンジニアの評価を決めるものではありません。
まずは、認定資格の取得によって、AWSのリテラシーを証明した上で、さらに、エンジニアとしてのスキル・経験を評価するべくengineedでは、実技試験を設けています。
「AWS認定資格が登録の必須条件」と聞くと、その数や難易度も評価されるのか?と考えがちですが、最終的には、AWS特化の実技試験での評価が主になりますので、なんらかの認定資格(CLF:クラウドプラクティショナーであろうが、SAP:ソリューションアーキテクトプロフェッショナルであろうがAWS認定資格であれば何でもOK。)を持っている方は、登録基準を満たしているということになりますので、まずは気軽に登録してみても良いかと思います。
実践的な実技試験によってAWSエンジニアのスキルを可視化
engineed最大の特徴が、このAWS特化の実技試験になります。
以下のような特徴があります。
- アーキテクチャ設計試験と環境構築試験の2種類
- AWSエンジニアの実力を評価できる実務を想定した問題
- 元AWSジャパンのソリューションアーキテクトであるCTO兼COOが問題を監修
- AWSが提供するAWS Well-Architected フレームワークやAWS公式ドキュメントのベストプラクティスの観点からフィードバック
後ほど、実技試験については、より詳細に説明しますが、上記の特徴を見てもengineedの独自性がわかりますね。
企業からのスカウト
試験の後には、前述のとおり、engineedが試験の解答を評価することになり、その後、その評価結果は、engineedを利用している企業から閲覧可能な状態になります。
その試験の解答、また、engineedからの評価結果を利用企業は確認した上で、必要に応じてスカウトを行っていくという流れになります。
試験は実務を想定した問題である為、利用企業は、実際の求人内容を想定しながらスカウトすることができ、また、AWSエンジニアは、自身の知識、経験等、真の実力をしっかりとアピールできますし、採用に至った場合でも、入社後にエンジニア側も採用企業側も「こんなはずではなかった。。」というケースも避けることができます。
それでは、さらに気になるAWS特化の実技試験について詳しく見ていきたいと思います。
AWS特化の実技試験ってどんなもの?
engineedの最大の特徴であるAWS特化の実技試験について、特徴を抑えながら、全容を見ていきましょう。
アーキテクチャ設計試験と環境構築試験の2種類
AWS特化の実技試験は2種類の試験から構成されます。アーキテクチャ設計試験と環境構築試験です。
アーキテクチャ設計試験
実務を想定したクライアントからの依頼に対して、適切なアーキテクチャをAWS上で設計します。期間は約1週間程度与えられ、アーキテクチャを設計した上で、それをドキュメントに落とし込み提出します。なお、現在は、EC2をメインにした問題と、ECSをメインにした問題の2種類から選択することが可能です。
環境構築試験
アーキテクチャ設計試験の解答内容を実際にAWS上で構築します。期間はこちらも約1週間程度となります。設計だけでなく、実際にAWS上に適切に実装、設定できるのかを見極められます。なお、アーキテクチャ設計試験の内容次第では、環境構築試験に進めない場合もあります。
AWSエンジニアの実力を評価できる実務を想定した問題
AWS認定資格を取得した方であればわかるかと思いますが、AWS認定資格は、AWSへのリテラシー、またはAWSに関する知識を計るものであって、"AWSエンジニアとしての実力”を計るというと、少し違和感が残ります。
確かに、認定資格でも実際の現場で起こりそうなケースを想定した形で問題も作成されてはいるものの、AWS認定資格はいわゆる「知識問題」という印象があります。(※リンクのとおり一部のAWS認定試験では、「試験ラボ」という実技試験も存在します。)
その点、engineedのAWS特化の実技試験は、極めて実用的なケースが問題として採用されます。実際にクライアントから受ける事の多い要求が、問題の中で仕様として盛り込まれており、その仕様に対して、最適な構成を提案することが回答となります。この実技試験はAWSに関する知識はさることながら、実務での経験、運用・保守時に想定しうる問題の先読み等、AWSエンジニアとしての能力を十分に発揮して取り組む課題となっています。
元AWSジャパンのソリューションアーキテクトであるCTO兼COOが問題を監修
せっかく、かなりの期間と労力をAWS特化の実技試験にかけるのであれば、取り組む問題、また、その後の評価について、実力の見極めが可能な、しっかりと作り込まれたものを期待したいところです。
また、その試験結果でAWSエンジニアを採用したい企業は、スカウトを行うわけですから、engineedのサービスの肝は、実技試験の問題と評価であるといっても過言ではないと思います。
engineedを運営するアンチパターンには、多くエンジニアが在籍していますが、その中でも、元AWSジャパンで、同社のCTO兼COOである矢ヶ崎さんが問題を監修されています。
Well-Architectedを確りと理解したAWSジャパンに在籍されていたAWSエンジニアの方が問題を監修していることで、engineedの信頼性を確保し、登録者、利用企業数を現在、着実に増やしていっている状況です。
なお、Well-Architectedに関連したものではありませんが、参考までに、矢ヶ崎哲宏さんがAWSジャパンに在籍されていた当時のAWSオフィシャルブログ記事を紹介します。
AWSが提供するAWS Well-Architected フレームワークやAWS公式ドキュメントのベストプラクティスの観点からフィードバック
受験後は、AWSが提供するAWS Well-Architected フレームワークやAWS公式ドキュメントのベストプラクティスの観点からフィードバックを受けることができます。
ただ、一言でWell-Architectedと言っても、様々な観点がありますので、構成や使用するAWSリソースの妥当性だけでなく、運用・保守への配慮、拡張性、冗長性等、”ただ、構築する”だけではなく、クライアントの要求に応じて、適切な仕様を盛り込めているかについて、確りと評価されます。(逆に、そのように評価ができるように、実技試験問題には、クライアントからの様々な要求が盛り込まれているわけです。)
AWSスキルの評価を無料でフィードバックしてもらえるので、仮に転職意向はなかったとしても腕試しとして挑戦しても良いかと思います。無料とは思えない量と質のフィードバックが返ってきます。
実際に登録してみた
それでは、実際に登録してみましょう!
まずは、engineedのTOPページを表示し、新規登録をクリック。
メールアドレス、パスワード、名前を入力して登録します。
登録したメールアドレスに確認コードが送られてきますので、そのコードを画面に入力し、登録完了。
続いて表示される下記のマイページから、AWS認定資格情報を登録します。
編集ボタンを押すと、下記のポップアップが表示されますので、AWS認定デジタルバッジURLを入力して、完了です。
AWS認定デジタルバッジのURLの取得は意外とわかりにくいので、取得方法のマニュアルについても合わせて公開してくれています。
これで、実技試験の受験が可能となります。サイドバーから「試験申込」をクリックしましょう!
なお、登録後、受験は必須ではありませんので、「まずは、どんなサービスが見てみたい」という事で、登録だけしておくのもOKとのことですので、是非、みなさん登録してみてください。
どんな企業からスカウトが来るの?
すでに多くの企業がengineedに参加しており、現在進行系で利用企業も増えている状況です。自社開発系企業、AWSコンサルに強みを持ったシステム開発会社等、多種多様な企業が参加しています。
engineedのホームページには利用企業の一部ではありますが、ロゴが表示されていますので、どのような企業が利用しているか気になる方は、是非、ご確認ください。
まとめ
最近気になるengineedのサービス概要を見てきましたが、いかがでしたでしょうか?
AWSエンジニアのスキルは、なかなかアピールしづらく、アプリエンジニアのようにポートフォリオを企業に提出して実力を理解してもらう事が非常に困難です。
今回ご紹介したengineedであれば、AWSスキルについて、AWS認定資格以上の本当の実力を見極めてもらうのに最適です。
AWSエンジニアは登録、受験、評価のフィードバック、転職を完全無料で行えますので、まだ転職意向はなくとも、腕試しとして挑戦してみるのもいいかもしれません。ぜひお試しください。
※本記事はPRですが、記事の情報は2021/11/30に実際に「engineed」ご担当者様にインタビューをした情報をもとに、筆者の解釈にて作成しています。